近年の冷凍、空調機器で使用しているフロンガスは、オゾン層を破壊するCFC、HCFCに替わって、HFCと呼ばれる新冷媒が使われています。
この新冷媒フロンガスの中で空調機に使用される混合冷媒は、複数の種類のフロンがスを規格で定められた組成比率で混合して初めて本来の冷媒と
しての性能が発揮されます。しかしこれら新冷媒の多くはオゾン層への影響はありませんが、残念なことに従来のHCFC系フロンガス(R22など)に比べて 地球温暖化係数が高く、大気での寿命も長いため適切に取り扱う必要があります。
現在、このHFC系新冷媒は業務用冷凍空調機器やルームエアコンなど幅広く使われています。業務用機器に関しては、フロン回収・破壊法の適用に
よって機器の整備時、廃棄時問わず、ガスを適切に回収、再利用若しくは破壊処分を行うことが義務づけられていますが、ルームエアコンに関しては家 電リサイクル法の管理下での取り扱いになり、機器の整備、廃棄時などで適切にガスが処分されていないケースが多いようです。
実際に多くの一般ユーザーのルームエアコンの買い換え時には、室外機のコンプレッサや電子基板等が故障等で正常な運転ができないケースも多く、
その場合はポンプダウン処理ができません。故障した機器の取り外す前にフロンガスを適切に回収すれば大気にフロンは放出されませんが、時間や手 間もかかり多くの場合はルームエアコンの入れ替え時にフロンガスの回収が行われていないのが現状です。(実際には室外機のバルブを締めて配管を 切断するため季節や温度、停止前の運転状況によってはかなりの割合のガスが大気に放出されます。)
弊社では、このようなルームエアコンについて少量でも漏らさず回収を目標に手間暇を惜しまずにきちっとフロンガスの回収を行ってから機器の取り外
しを行うようにしております。たった1台のルームエアコンから放出されるフロンガスは、新冷媒のHFC R410AにおいてCO2の約2000倍ということでエ アコンから1kg放出されるとCO2換算で約2トンに相当します。一般家庭から1年間に排出されるCO2が約5トンと言われる中で、ルームエアコンが法 の盲点をくぐり抜けて不適切な処分をされると、それらの地道なエコ活動の積み重ねによるCO2削減努力が一瞬にしてムダになってしまいます。これか らの時代は、フロンガスは全量をキッチリと回収、管理して可能な限りガスの再利用等を計っていく必要があると考えています。
また弊社は日設連((社)日本冷凍空調設備工業連合会)認定の回収冷媒管理センターであります。日頃から回収業者も皆様への行程管理票やフロ
ン回収容器の貸し出し、フロンガス破壊、再生処分の処理受付窓口として、フロンガスの回収、取り扱いや高圧ガス保安法、フロン回収破壊法等に関す る諸問題についてのご相談にも気軽に応じております。
弊社のフロンガス回収作業の体制:
現在は、埼玉県内を中心に群馬県まで、空調機器の入れ替えや廃棄、建物解体などの現場で多くのフロンガスの回収を行っております。
お見積もり等は、お気軽にお問い合わせください。
行程管理票について:
弊社は、埼玉県北部で唯一のフロンガスの行程管理票の販売拠点になっております。
お問い合わせ先:
新和機設株式会社
TEL 048(522)0659(代表)
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